地方から未来を真剣に考える。

メールニュース

メールニュース一覧

--

【 from JSLD】日本自治創造学会メールマガジン第7号

< 2016/7/15 >━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■【 The JSLD News 】日本自治創造学会メールマガジン第7号 ■■

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.巻頭寸言
  穂坂 邦夫(日本自治創造学会理事長)
2.リレートーク
  西田 陽光(一般社団法人次世代社会研究機構代表理事)
3.ニュース/情報ピックアップ
4.イベント情報

************************************************************************

1.巻頭寸言

************************************************************************
「参議院議員選挙と地方主権」
                        
          穂坂 邦夫(日本自治創造学会理事長)

 アベノミクスの評価は高くなくても自民党が圧勝した。国民が野党に魅力を感じていな
いからです。
 一方では、地方の主権などについて、与野党共に触れることはなかった。地方の再生、
振興のためにも、この原因をしっかりと確認する必要があります。

************************************************************************

2.リレートーク

************************************************************************
「未来に生かしたい、日本人が培ってきた強み」
                        
     西田 陽光((一社)次世代社会研究機構代表理事・日本自治創造学会幹事)

2013年に訪日外国人旅行者数が1,000万人を突破したあたりからインバウンド(訪日外国
人旅行)という言葉がよく引用されだした。政府は、2020年迄に4,000万人、2030年迄に
6,000万人の訪日者を目指すという。2020年のオリンピックもあってか日本ブームの中、
ビジネスシーンでの英会話には困らなくとも、外国人から日本のことを詳しく聞かれると
困る人が多い。

日本は、明治以降、西洋の情報を大量に知っていることがあたかもステータスであるかの
ように取り組んできた国であり、受験の時にも自国の歴史より西洋史を選択する人が多
い。しかし、ここへ来てようやく自国のことを知らないことに気づきだした。日本史や
日本文化史を学びたい人がじわじわ増えてきている。

江戸末期、ロシアの海軍士官・ゴローニンは「日本は子育て上手の先進国」と報告して
いる。日本人は子どもに読み書きや法律・歴史・地理等を体罰せずに教え、最も大切な
点は幼いころから忍耐・質素・礼儀を極めて巧みに教えている」と称賛している。
1873年に来日したチェンバレンも「日本の子どもは善良で礼儀正しくのびのびしている」
と、日本の子育てに感嘆した。

江戸中期には本格的育児書や教育論が数多く登場している。代表的なものに元禄十六年
(1703年)香月牛山の「小児必要育草」がある。一生の幸福が幼児期の養育にかかって
いることを強調したうえで、成長段階に合わせた子育て全般が丁寧に書かれている。
江戸の男たちにとっても、子どもを一人前にすることは家業同様に重要事項であり、そ
の前提として親の心構えや在り方を心がけ、自らを律し努力した。両親以外の重層的な
子育てネットワークの中で、大勢の地域の人々が「子どもは地域の宝もの」として、子
どもの成育過程を支えていた。

1853年ペリー来航に同行したヴィルヘルム・ハイネは、「世界周航日本への旅」の文中
で、日本人を「風俗は純朴で親切で気さく、知的でもあり、国を愛する心は、強い自尊
心にまで至っており、また知識を得るためには心を広く開けている」と記録している。

このように、江戸末期、多くの外国人が驚嘆した日本人の特性は、260年の江戸時代が創
り上げてきた国民性の完成形だった。その後、日本を取り巻く環境は大きく変化し、こ
れらの国民性も、現代の日本人からは随分消えてしまったように感じるが、今も世界から
の観光客らが称賛する日本の良さ、日本人の良さは、この時代から引き継がれてきたもの
であろう。

私たちは、100年先どんな日本を目指そうとしているのか。何を『強み』に未来を構築す
るのか。各人が歴史を紐解き、実在の先人の生きざまから、未来への思いを馳せてみて
はいかがだろうか。

************************************************************************

3.ニュース/情報ピックアップ

地方自治に関する気になるニュースをピックアップします。
************************************************************************

★18歳選挙権、課題残す 投票率全体より10ポイント低く

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS11H6O_R10C16A7PP8000/

★【2016参院選を振り返る】18歳選挙権導入と世代間格差

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7290

選挙権の年齢引下げ後、初めての国政選挙が終わりました。
 人口の少なさと投票率の低さもあり、今回、国政レベルでは選挙結果に大きな影響を
与える要素にはなりえませんでしたが、この選挙権の拡大が地方選挙、特に一票を争う
議員選挙に与える影響はまだ未知数です。
 若者に特化した政策の訴え方、戦術について、今後数年間は模索が続くのではないで
しょうか。

★政務活動費を巡って

いつまで経っても国民の不信感が収まらない「政治とお金」の問題。これに焦点を当て
た報道等をご紹介します。

政務活動費でまた不正 富山県議、高額書籍代で虚偽請求か

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00330391.html

泉南市議会、政活費廃止・・・臨時会可決

http://www.yomiuri.co.jp/local/osaka/news/20160715-OYTNT50002.html

「これ政活費?」あいまい 政務活動費全国調査

http://www.asahi.com/articles/ASH362FPKH36PTIL001.html

全国市民オンブズマン 政務調査費・政務活動費 特設ページ

http://www.ombudsman.jp/seimu.html

都議会議員―議員報酬1700万円に政務活動費720万円

http://www.excite.co.jp/News/column_g/20160526/Spa_20160526_01119495.html

国会議員は号泣県議を批判できない

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/151895/1

************************************************************************

4.イベント情報

************************************************************************

地方行政に関連するイベント情報を中心にお知らせするコーナーです。
掲載希望のイベントがありましたら、編集委員(info@jsozo.org)まで御一報
ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行:日本自治創造学会
編集:日本自治創造学会メールマガジン編集委員

東京都中央区日本橋馬喰町1-12-2タック馬喰町707

お問い合わせ: info@jsozo.org

ホームページ: http://jsozo.org
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■このメールの受信の停止を希望される方は、
こちらからどうぞ。

http://jsozo.org/?page_id=6

--