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【from JSLD】日本自治創造学会メールマガジン第1号

< 2016/1/15 >━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■日本自治創造学会メールマガジン第1号 ■■

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【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.第8回 2016年度 日本自治創造学会研究大会 最新情報
2.リレートーク
  穂坂 邦夫(日本自治創造学会・地方自立政策研究所 理事長)
  中邨  章(日本自治創造学会会長・明治大学名誉教授)
3.ニュースピックアップ
4.イベント情報
5.メールマガジンの創刊に当って(メールマガジン編集委員)

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1.第8回 2016年度 日本自治創造学会研究大会 最新情報

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 日時:平成28年5月12日(木)13:00~17:30
           13日(金) 9:30~15:00

 場所:明治大学アカデミーコモン棟3階 アカデミーホール
    (東京都千代田区神田駿河台1-1)

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2.リレートーク

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“財団法人・日本自治創造学会の活動を拡大する”
「研究大会(5月)・メルマガの発行(毎月)・政策キャラバン隊の創設」

        穂坂邦夫(日本自治創造学会・地方自立政策研究所理事長)

明けましておめでとう御座います。
会員の皆様には輝かしい新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。

さて、私達の(財)日本自治創造学会は?住民自治の実証と地方の自立・振興?
を目的として設立しましたが、本年で7年目を迎えました。多くの方々の御支
援・御協力により年を追って拡大・充実をしてまいりました。改めて皆さまに
心より御礼を申し上げます。

当学会の活動は設立の目的を達成するため、議会改革・自治体改革・地方の未
来などの諸施策を提供し、住民に期待される議会・自治体の構築を目指して
「研究大会(東京)」を実施してまいりましたが、本年を契機に学会の活動を
より拡大してまいります。

そのひとつが本年1月からスタートした「メールマガジン」の発行です。当面
は本会の役員が毎月1回、様々な政策を発信してまいりますが、併せて会員の
皆様にも投稿をお願いし、?地方の新たな創造?を目指す諸政策を会員間で議
論する場にするなど、メルマガを通して、幅広い活動を展開していきたいと考
えています。

さらに、メルマガにお寄せいただいた諸政策や御意見を取りまとめ、学会刊行
物として発行することも検討し、皆様からの御提案を広く社会にお届けしたい
と考えています。

第2は各地域を対象として施策をお届けする「(仮)政策キャラバン隊」の創
設です。本年5月に開催する全国大会で参加者の皆様から御意見をお聞きし、
詳細をつめてまいりますが、地域の実態に基づいた一点集中の改革提案を中心
に、会員はもとより地域の方々と学会が活発な議論を展開する双方向の関係を
求めていきたいと考えています。

オリンピックは2020年に開催されますが、僅か5年後の2025年には我
が国の少子高齢化はピークに達し、人口の減少も大幅に加速します。高度成長
期に立案され、いまだ改革が先送りされている諸制度はもとより、様々な政策
は大転換を余儀なくされることでしょう。膨大なムダを生んでいる国と地方の
関係もそのひとつです。

私達はそれらを真摯に受けとめ、国の施策を漫然と待つだけでなく、地方自身
がその対策を今から講じていく必要があります。

(財)日本自治創造学会は設立の目的に向かってより活発な活動を展開してい
きますので、会員の皆様の御支援と積極的な御参加を心よりお願い申し上げま
す。

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「地方議会改革の課題」

          中邨 章(日本自治創造学会会長・明治大学名誉教授)

日本自治創造学会では、1カ月に一回、ニュースレターを発行することになり
ました。その中に「リレートーク」と呼ばれる、連歌に似たコラムが作られま
す。そのスターターの一人が、会長ということに決まりました。試みの最初で
すので思い切った問題提起を行い、続くトークが白熱した中身になることを祈
っています。

最近、危惧するような傾向が目につきます。
一時、全国的に大きな関心を呼んだ地方議会改革は、地方創生という課題にと
って代わられつつあるという心配です。

最近まで地方議会改革をテーマに勉強会や講演会が多数、開催されてきました。
ところが、ここしばらく、それが小休止に入ったようです。変わって、地方活
性化や地域創生、それに6次産業の創出など、議会改革とは内容を異にする議
題を取り上げる会合が増えています。これは、地方議会人の飽き性か、根気の
なさか、あるいは、人集めのためのテーマの変更か、それは定かではありません。

地域創生や地域活性化は、首長や行政が大きく関わる課題です。
こうした政策は各地で間違いなく首長主導で展開されます。地方議会は改革す
ることなく今のままでは、そうした問題に関わることは出来ません。ただ、首
長を中心に展開する推移を傍観するだけ、議会は「蚊帳の外」に置かれる状態
に止まります。議会人には今こそ改革を一層、推進し、首長と対等になるよう
な権限を身につけることが必要です。

わたくしは、現在までの議会改革に大きな問題があると考えています。
ほとんどが、議会基本条例の制定や議会報告会の開始、それに反問権の確立や
通年議会など制度設計に時間が費やされてきました。この先は創られた制度に
魂を入れなければなりません。制度設計は議会を変える始まりでしかありませ
ん。入口なのです。ところが、制度を作ったことでヨシとする議会も少なくな
いようです。

もう一つ、折角、時間をかけて進めてきた議会改革ですが、それを住民はほと
んど知らないか、無関心、一向に関心を寄せるそぶりをみせない。やや極端な
ことを言うと、議会人の進めてきた議会改革は議会人のための制度改革で、有
権者や納税者にはほとんど利益にならない改革であったのかもしれません。

どう考えても、これまでの議会改革は地方議会を抜本的に変える内容ではない
ように思います。外科手術ではなく、せいぜい対症療法にすぎない改革です。
住民が関心を示さないのはそのためです。

宣伝になって恐縮です。その辺りの詳しい論議については、拙著、『地方議会
人の挑戦―議会改革の実績と課題』(ぎょうせい)をご覧ください。

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3.ニュースピックアップ

地方自治に関係する気になるニュースをピックアップします。

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http://www.asahi.com/articles/ASHDV7R0KHDVTIPE01F.html

老いる水道管、漏水が頻発 「水の4割ムダ」自治体も

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG24HCW_V21C15A2000000/

水道管の耐震適合率36% 14年度末、「22年度末50%」目標遠く

http://www.asahi.com/articles/ASHCT3WFJHCTUTIL017.html

都内で信号が消えてしまう例も 制御機の更新、急ぐ警察

20世紀の「人口ボーナス期」に整備されてきた各種インフラが更新時期を迎え
る中、だましだましの延命策にも限界が来ているようです。

総務省の研究会も、財政運営の指標として「資産老朽化比率」に着目するとい
うことなので、これまで、帳簿に現れる将来負担にばかり注目が集まっていま
したが、今後は、インフラゆえに壊れれば対応せざるを得ない「隠れ将来負担」
をいかに管理するかが自治体経営のポイントになると思われます。

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/c-zaisei_kenzen/index.html

「地方財政の健全化及び地方債制度の見直しに関する研究会」(総務省)

そのためには、これから数十年続く「人口オーナス期」に対応した身の丈に合っ
たインフラの維持管理とともに、維持しきれない仕様を切り下げる決断が各自治
体に求められるでしょう。

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4.イベント情報

地方行政に関連するイベント情報を中心にお知らせするコーナーです。
掲載希望のイベントがありましたら、編集委員(info@jsozo.org)まで御一報く
ださい。

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5.メールマガジンの創刊に当って(メールマガジン編集委員)

メールマガジンのスタート時は、役員による「リレートーク」や「ニュースピッ
クアップ」などをお届けしますが、順次、会員の皆さんからも情報・記事をいた
だくようにし、読者数、会員数の拡大をはかりながら、当学会の幅広い人的ネッ
トワークづくりを進め、実践に生かしていただきやすい基盤づくりにつなげてい
きたいと考えています。
月1回、継続的にお届けして行きますので、よろしくお願いします。

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発行:日本自治創造学会
編集:日本自治創造学会メールマガジン編集委員

東京都中央区日本橋馬喰町1-12-2タック馬喰町707

お問い合わせ: info@jsozo.org

ホームページ: http://jsozo.org
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